講習会

2024年度訓点語学会訓点資料講習会について

訓点語学会では、若手研究者育成のための講習会(訓点資料講習会、古辞書講習会、抄物講習会)を2015年から毎年開催しており、多数の参加者を得ています。今年度は、訓点資料を取り上げて実施することとしました。受講を希望される方は、下記の要領をご一読の上、お申し込みください。
※ 2024年度第2回以降は、詳細が決まり次第お知らせします。

【趣旨】
訓点資料は、国語史研究において重要な位置を占めています。しかし訓点資料研究のためには独特の知識を必要とし、研究者人口の現状とも相俟って、その研究方法の伝承が焦眉の急となっています。
このような現状を背景に訓点資料研究の知識と実技を教授し、幅広く国語史研究や関連諸領域の研究者の日々の研究に役立てて頂けるようにしたいと考えます。
今年度の講習会は、9月、12月、3月の開催を予定しています。予定している講師と講義内容は次のとおりです。それぞれの約1ヶ月前を目処に受講者を募集します。受講ご希望の方はその都度申し込みください。

【日時】
○第1回 2024年9月21日(土)9時~17時
○第2回 2024年12月(予定)
○第3回 2025年3月(予定)

【会場】
○第1回 Zoomによるオンライン開催
○第2回 Zoomによるオンライン開催
○第3回 対面開催(予定)

【対象】
訓点資料研究に関心を持っている学生(学部学生・大学院生、研究生、留学生)、若手研究者、一般社会人等

【資格】
申込資格はありませんが、希望者多数の場合は先着順とします。

【人数】
30名程度

【費用】
無料

【講師】
宇都宮啓吾(大阪大谷大学教授)(第1回担当)
小助川貞次(富山大学名誉教授)(第2回担当)
月本雅幸(東京大学名誉教授)(第3回担当)

【事前配布資料】
タイムテーブルの詳細等を記した受講の要領と使用資料を事前に配布します。

【申込】
下記の申し込みフォームから、第1回については9月14日(日)までにお申し込みください。受講決定者には別途訓点語学会事務局から講習に関する諸連絡を差し上げます。

第1回訓点資料講習会 参加申込フォーム(googleフォーム)

第1回 9月21日(土)開催
講師 宇都宮啓吾(大阪大谷大学教授)

【第1回講習内容】
第1回の講習は宇都宮啓吾が仏書訓点資料について担当します。
仏書訓点資料を前にした時にどのような調査をするかという視点から、書誌学的な調査や調書作成の具体的な方法について説明します。その際には、実際の訓点資料からヲコト点法の確定や片仮名字体の年代判定等について実習する時間を設定します。また、その流れの中で、これらの概説も行います。

The Society for Research in Kunten Language