講習会

2021年度訓点語学会古辞書講習会について

訓点語学会では、若手研究者育成のための講習会を2015年から毎年開催しています。今年度は、古辞書を取り上げて、オンライン形式で実施することとしました。受講を希望される方は、下記の要領を一読の上、メールでお申し込みください。

【趣旨】
古辞書は、訓点語研究において重要な位置を占めています。それは、訓点資料に記載された和訓を大量に転載しているからです。特に『類聚名義抄』は訓点資料の和訓を集大成した資料と位置付けられます。和訓以外でも、反切・類音注・声点・仮名によって示される字音の研究、「正」「通」「俗」などの注記によって示される漢字字体の研究は訓点語研究の重要なテーマです。古辞書には多数の典籍からの引用があります。現行の典籍本文との比較検討を通した本文の精密な解読、現在は失われてしまった典籍からの引用文を通してそれらの典籍の構成・内容を復元することもなされています。

今年度の講習会は、9月、12月、3月に開催します。予定している講師と講義内容は次のとおりです。それぞれの一ヶ月前を目処に募集します。受講ご希望の方はその都度申し込みください。

第一回 9月12日(日)開催(8月上旬募集開始)
大槻信(京都大学教授)「平安時代古辞書概説」
池田証寿(北海道大学名誉教授)「日本古辞書を読むための資料と実際(1)」
※昨年12月の古辞書講習会と同内容です。

第二回 12月中旬開催(11月上旬募集開始)
佐々木勇(広島大学教授)「日本古辞書による日本漢字音研究」
池田証寿(北海道大学名誉教授)「日本古辞書を読むための資料と実際(2)」

第三回 3月中旬開催(2月上旬募集開始)
白井純(広島大学准教授)「『落葉集』からみた中世古辞書」
池田証寿(北海道大学名誉教授)「日本古辞書を読むための資料と実際(3)」

講習内容
○大槻信「平安時代古辞書概説」
本講では、平安時代(9世紀から12世紀)に成立した古辞書を中心に、それらの辞書の基本的な性格と、我々がそれらの古辞書を研究に使う場合の注意点について考えます。その過程で、辞書と漢文訓読との関係についても若干の考察を行います(以上、第一部)。第二部では古辞書の画像を見ながら、その展開と特徴を概説し、あわせて、具体例を使った古辞書読解を行います。

○池田証寿「日本古辞書を読むための資料と実際(1~3)」
取り上げる古辞書は、平安時代を代表する辞書である『新撰字鏡』・『倭名類聚抄』・『類聚名義抄』です。『類聚名義抄』は原撰本と改編本の二種があり、原撰本は『倭名類聚抄』を重要な材料としていますし、改編本は『新撰字鏡』を増補の材料としています。
古辞書の研究では、その材料を探索してその内容を分析することが重要ですが、それにとどまらず、編纂の材料から採用しなかった内容を分析することも必要な観点です。
池田担当の講習は、三回に分けて行います。第一回は平安時代古辞書の研究とその活用について概観し、『新撰字鏡』と『倭名類聚抄』を例に取り上げて、本文の解読を実際に行います。第二回は原撰本『類聚名義抄』、第三回は改編本『類聚名義抄』を取り上げる予定です。

○佐々木勇「日本古辞書による日本漢字音研究」
本講習の第一部では、まず、平安・鎌倉時代の古辞書・音義における字音注とはいかなるものかを、確認します。その上で、それらを日本漢字音資料として用いる場合の問題点・注意すべき点を、皆で考えてみたいと思います。
第二部では、同一辞書の複製本数種を比較し、それらの字音注(仮名・声点等)に、複製本によって、見えるものと見えないものとがあることを、実体験してもらいます。その後、同一辞書の同一範囲の声点を各自の判断で認定してもらった後、全員分を照合します。そして、問題とされることが多い声点の軽重について、今後の研究に有効な認定法を探ってみたいと思います。

○白井純「『落葉集』の和訓からみた中世古辞書」
本講では、キリシタン版『落葉集』を中心として、鎌倉時代から室町時代にかけての中世古辞書の特徴と系譜を解説します。特に漢字と和訓(定訓)の関係を取り上げ、現在の研究の動向と、今後の研究の進展が期待される未解決の課題を紹介します。また、オンライン公開の原本画像を用いた読解の練習、Pythonの初級プログラミングによるテキスト処理の実習を取り入れます。

【日時】

○第一回
2021年9月12日(日)9時~17時(12時から13時30分まで休憩時間)(8月上旬募集開始=この案内)
○第二回
2021年12月中旬開催(11月上旬募集開始)
○第三回
2022年3月中旬開催(2月上旬募集開始)

それぞれの一ヶ月前を目処に募集します。受講ご希望の方はその都度申し込みください。

【会場】
Zoomによるオンライン講習会

【対象】
訓点研究、古辞書研究に関心を持っている学生(学部・大学院、研究生、留学生)、若手研究者、一般社会人等

【資格】
申込資格はありませんが、希望者多数の場合は先着順とします。

【人数】
30名程度

【費用】
無料

【講師】(五十音順)
池田証寿(北海道大学名誉教授)(第一回、第二回、第三回担当)
大槻信(京都大学教授)(第一回担当)
佐々木勇(広島大学教授)(第二回担当)
白井純(広島大学准教授)(第三回担当)

【事前配布資料】
タイムテーブルの詳細等を記した受講の要領と使用資料を事前に配布します。

【申込】
古辞書講習会の第一回の申し込み方法は次のとおりです。
訓点語学会事務局にメールで、件名に「古辞書講習会受講希望」と記載の上、名前、所属・身分、訓点語学会会員の有無、郵便物の届く現住所(郵便番号)、携帯電話番号、メールアドレスを明記の上、9月6日(月)(当初の締切より延長しました)までにお申し込みください。受講決定者には別途事務局から講習に関する諸連絡をします。

E-mail:kunten¥bun.kyoto-u.ac.jp(¥を@に変えてご利用下さい)

なお、古辞書講習会の第二回の申し込みは、11月上旬から行う予定です。第三回の申し込みは2月上旬から行う予定です。受講希望の方はその都度申し込みください。


2020年度訓点語学会古辞書講習会について

訓点語学会では、若手研究者育成のための講習会を2015年から毎年開催しています。今年度は、古辞書を取り上げて、オンライン形式で実施することとしました。受講を希望される方は、下記の要領を一読の上、メールでお申し込みください。

【趣旨】
古辞書は、訓点語研究において重要な位置を占めています。それは、訓点資料に記載された和訓を大量に転載しているからです。特に『類聚名義抄』は訓点資料の和訓を集大成した資料と位置付けられます。和訓以外でも、反切・類音注・声点・仮名によって示される字音の研究、「正」「通」「俗」などの注記によって示される漢字字体の研究は訓点語研究の重要なテーマです。古辞書には多数の典籍からの引用があります。現行の典籍本文との比較検討を通した本文の精密な解読、現在は失われてしまった典籍からの引用文を通してそれらの典籍の構成・内容を復元することもなされています。

今回の講習会で取り上げる古辞書は、平安時代を代表する辞書である『新撰字鏡』・『倭名類聚抄』・『類聚名義抄』です。『類聚名義抄』は原撰本と改編本の二種があり、原撰本は『倭名類聚抄』を重要な材料としていますし、改編本は『新撰字鏡』を増補の材料としています。
古辞書の研究では、その材料を探索してその内容を分析することが重要ですが、それにとどまらず、編纂の材料から採用しなかった内容を分析することも必要な観点です。

講習会の前半では、平安時代を中心に古辞書を概観し、本文の解読を実際に行います。後半では、システム構築・公開を担当する若手の協力を得ながら、「平安時代漢字字書総合データベース」の利活用の方法を講習します。

【日時】
2020年12月26日(土)9時~17時(12時から13時30分まで休憩時間)

【会場】
Zoomによるオンライン講習会

【対象】
訓点研究、古辞書研究に関心を持っている学生(学部・大学院、研究生、留学生)、若手研究者、一般社会人等

【資格】
申込資格はありませんが、希望者多数の場合は先着順とします。

【人数】
30名程度

【費用】
無料

【講師】
(前半)
大槻信(訓点語学会・京都大学教授)
(後半)
池田証寿(訓点語学会・北海道大学特任教授)
李媛(訓点語学会・北海道大学学術研究員)
劉冠偉(訓点語学会・北海道大学大学院・日本学術振興会DC2)

【事前配布資料】
タイムテーブルの詳細等を記した受講の要領と使用資料を事前に配布します。

【申込】
訓点語学会事務局にメールで、件名に「古辞書講習会受講希望」と記載の上、名前、所属・身分、訓点語学会会員の有無、郵便物の届く現住所(郵便番号)、携帯電話番号、メールアドレスを明記の上、12月18日(金)までにお申し込みください。受講決定者には別途事務局から講習に関する諸連絡をします。

E-mail:kunten¥bun.kyoto-u.ac.jp(¥を@に変えてご利用下さい)


2019年度訓点資料講習会について

訓点語学会では、若手研究者育成のための訓点資料講習会を2015年から毎年開催しています。今年度は下記の要項で開催することとしました。受講を希望される方は、要領を一読の上、メールでお申し込みください。

【日時】2020年2月1 日(土)12時~18時(11時40分集合)
※昼食を済ませてお集まり下さい。集合場所については後日お知らせいたします。
【会場】東京大学文学部国語研究室(〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1)
【参加資格】訓点研究に関心を持っている方であればどなたでも参加できます(非会員でも可)
【人数】10名程度
【費用】無料
【講師】月本雅幸(訓点語学会)
【申込】訓点語学会事務局宛にメールでお申し込みください。メールには件名に「訓点資料講習会受講希望」と記載の上、名前、所属・身分、訓点語学会会員の有無、過去の訓点資料講習会への参加経験、郵便物の届く現住所(郵便番号)、携帯電話番号、メールアドレスを明記の上、1月29日(水)正午までにお申し込みください。受講決定者には事務局から別途講習に関する諸連絡をします。なお懇親会については未定です。

E-mail:kunten¥bun.kyoto-u.ac.jp(¥を@に変えてご利用下さい)


2018年度訓点資料講習会(参加者の追加募集)について

下記講習会については3月4日(月)に申込を終了しましたが、受講者人数に余裕があるため、若干名の追加募集を行うこととしました。追加募集の申込期限は3月8日(金)午後3時です。申込要領については先の募集と同じです。追加募集に多数の希望者があった場合は、追加募集応募者について選考をさせていただくことがございます。この点、予め御了解下さい。

すでに受講決定の通知を受けた方は、追加の手続きはありません。


2018年度訓点資料講習会について

訓点語学会では、若手研究者育成のための訓点資料講習会を2015年から毎年開催しています。今年度は、これまでと少し内容を変更して下記の要項で開催することとしました。受講を希望される方は、要領を一読の上、メールでお申し込みください。

【趣旨】

訓点語・訓点資料は、日本語研究の中でも重要な位置を占め、近年は海外の研究者からも注目されています。しかし、いざ訓点研究を志そうとすると、資料的制約(原本アクセスの難しさ、複製資料や解読資料の少なさ)、漢籍・仏典の構造理解、研究テーマの立て方など、入口で躓いたり立ち止まったりして、結局訓点研究から遠ざかってしまうことが多いように思われます。そこで、この講習ではそもそもどのようにして訓点研究に関心を持ち、卒論・修論のテーマとしてどのように扱っていくのかという初歩的な問題から出発して、それ以降研究者としてどのように継続・発展させて行くのかという将来的な展望までを、漢籍訓点資料(古文尚書平安中期点、漢書楊雄伝天暦二年点)の解説・解読を行いながら一緒に考えていきます。

【日時】

2019年3月15 日(金)13時~18時

【会場】

東京大学法文一号館112教室
(〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1)

【対象】

訓点研究に関心を持っている学生(学部・大学院、研究生、留学生)、若手研究者等

【資格】

申込資格はありませんが、希望者多数の場合は訓点語学会の若手会員を優先の上、選考します。また講習は日本語で行いますので、日本語非母語話者の方は日本語能力N1程度が必要です。

【人数】

20名程度

【費用】

無料

【講師】

小助川貞次(訓点語学会)

【課題】

受講決定者には簡単な事前課題を課し、講習会当日に口頭で解答していただきます。

【申込】

訓点語学会事務局にメールで、件名に「訓点資料講習会受講希望」と記載の上、名前、所属・身分、訓点語学会会員の有無(会員の場合は本年度会費納入済であること)、郵便物の届く現住所(郵便番号)、携帯電話番号、メールアドレスを明記の上、3月4日(月)までにお申し込みください。受講決定者には別途事務局から講習に関する諸連絡をします。

E-mail:kunten¥bun.kyoto-u.ac.jp(¥を@に変えてご利用下さい)

The Society for Research in Kunten Language